Mac OS Xでの開発
Mac OS XではWindowsほど既成のツールは存在しないが、これまでのWindowsでの開発経験から見るに、Mac OS Xのプラットフォームは既成のツール不足を補って余りある開発のしやすさ、安定性、充実したAPIを持っていると高く評価。また、Windowsはセキュリティの面でも問題が多く、そこに係わる時間から逃れられるだけでもかなりのコストが稼げる。Mac OS XとWindowsの開発基盤の違いを図表にて解りやすく説明。
Windows
MacOSX
開発しやすさ
△
◎
安定性
×
○
既成ツール
○
×
その他
セキュリティの問題で制限事項が多い。選択肢が多くて問題も多いので構えてしまう。
APIが充実している。OSの機能だけで高品質のものができる。細かいことが実現
Mac OS Xでは、NeXTSTEPの開発環境をそのまま引き継いでいるので、極めて良質の開発ツールを持っており、加えて、AppleEventという強力なアプリケーション間通信の仕組みもある。例えば、DBの集計結果を作成する場合にも難しいプログラムを作成する必要はなく、ファイルメーカーProで検索した結果をExcelの新しいワークシートに転記して、ソート、最後に計算式を挿入して、集計、それをメールにテキストで転記したものを送信するなどの処理が簡単に構築出来る。ファイルメーカーProとの連携に利用している開発環境としては、以下のものが挙げられる。
Development Tools (Objective-C, Script Studio)
無料なのに本格的な開発環境。入門書が出版されているが、はじめてチャレンジする人は解っている人に聞いた方が良いと、率直で実質的な感想が述べられる。また、OS経由でのプログラム間連携の利便性等について、Mac OS Xでは当たり前のようにその利用方法だけがドキュメントで説明されているが、そのようなことが「出来る」こと自体Windowsの世界とは大きな違いがあり、驚きの連続であったと説明された。
自動処理プログラム
また、複雑な入金処理とのヒモ付けについては、外部の別アプリケーションを利用することによってDBの複雑な作り込みが不要となり、より効率的な開発、運用が可能となる。現場業務で発生する、システムで吸収しきれない、あるいは開発するには大掛かりになりがちな複雑な要求にも、外部アプリケーションを使った自動処理により容易に対応できるという発想は柔軟でシンプルであり、ある意味Mac OS XならではのUnix的なアプローチであるとの印象を受けた。
まとめ
ファイルメーカーProとMac OS X上で開発したプログラムを組み合わせることで、さらに業務効率が上がり、その生産性はOracle+Windowsの数倍の生産性、コスト安を産み、その差は比較にならないほどであるとのお話。おかげて最近はすっかり暇になり、Jazzギターを習い始めたという森氏だった。