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VPN環境でのファイルメーカーPro利用に関するディスカッション
引き続き高岡氏の司会により、2つ目のお題に入る。
VPNを使ったファイルメーカーProの運用経験の豊富な奥田泰弘氏が壇上に呼ばれ、奥田氏による事例紹介と参加者のディスカッションによって進められた。
遠隔地からのファイルメーカーProのデータベースの利用というと、まずWebコンパニオンによるWeb公開機能を利用した、ブラウザを使うやり方が思い浮かぶが、今回紹介された事例は、異なったアプローチを取る。
この事例の背景として、以下の様な環境が前提となっている。
・本社内のLANでファイルメーカーServerを利用して基幹システムを運用している
・支店や関連会社等の遠隔地点と本社間で、データベースを共有利用したいという目的がある
このための手段として次のような方策が考えられるが、それぞれ以下のようなメリット・デメリットを持つ。
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A.インターネット経由で遠隔地のファイルメーカーServerに直接接続
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メリット
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安価、簡便、高速 |
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デメリット
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セキュリティが無いに等しい |
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B.専用回線経由で遠隔地のファイルメーカーServerに直接接続
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メリット
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セキュリティレベルが高い |
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デメリット
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回線料が高価、低速 |
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C.インターネット経由で遠隔地のファイルメーカーPro UnlimitedにWebコンパニオンを利用して接続
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メリット
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通常のWebブラウザを利用出来るため、ネットワークおよびクライアント環境は安価
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デメリット
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ファイルメーカーProサーバ上のシステムをそのまま利用せず、一部を切り分けて別途CDML、HTML等を構築し、運用サーバも用意する必要がある。それに伴い、開発コストも別途必要になる。 |
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今回の事例は、上記のAとBのそれぞれいいところを合わせたものであるといえる。
ここでポイントとなるのが、やり取りしたいデータベースが基幹システムであるなど機密性を求められる場合、これまでは高価(で低速)な専用線を利用せざるを得なかったが、VPNを使うことによって、高いセキュリティを確保しながら昨今の安価(で高速)なインターネット回線を利用することが出来るという点である。また、通常インターネット経由でデータベースを共有する際に使われる、Webコンパニオンによるやり方と較べた場合にもいくつかの利点が考えられる。ブラウザを利用したデータベース共有が印刷に向かないことや、Webデータベースを構築する手間を考えると、(今回の目的にあたっては)Webコンパニオンを使わずに直接LAN環境のファイルメーカーProサーバに接続出来るメリットは大きい。
参加者の反応も大きく、さまざまな視点から質問が飛び交う活発なディスカッションとなった。
本社、支社間で実際に使用されているルータ、ファイアウォールの機種や価格、設定にかかった費用から実際のスループットまで紹介され、参加者にはかなり参考になったのではないか。
また、今回紹介された事例とは別に、Cytrix社のMetaFrameを使った遠隔地のマシンのリモートコントロールについて高岡氏から紹介があった。
MetaFrameの場合、データは送られずに画面情報のみがネットワーク上を流れるという方法によるリモートコントロールを実現するため、遠隔地とは思えないほどの高速な操作が可能になる。サーバマシンのスペックは要求されるが、クライアントとなるマシンは非力なものでも十分使用に耐えるため、コストダウンにもつながるという。参加者の川島氏からも、実例として「Macintosh SE(!)でサクサク動いているのを見た」という情報が提供された。
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